ごあいさつ

未知なる分子の内部運動を計測できる方法論を提案

今、誰もやっていないこと。

枠組みにとらわれない新しい学問を学ぶことで、 きっと新しい発見が出来る。

「鉄は生きている」という言葉は、材料学の父と呼ばれている本多光太郎の言葉です。彼に憧れて金属学を専攻しました。けれど、それは自分が考えていた鉄という金属の「生きる」とは少し違っていました。そんな時に、生物物理に巡り合い「これが生きるということだ」と思いました。私たちの研究は、生命、分子、原子、すべての一般概念を変えることが出来るかもしれません。生体分子は、免疫とか分子同士の相互作用とかにおいて、「鍵と鍵穴」で反応が進むと思っている人が多いのではないでしょうか? 実は違うのです。分子はとんでもなく柔らかいのです。分子認識もそれを利用しているようです。その未知なる分子の内部運動を計測できる方法論を提案しています。

物質系専攻を志す学生へ

全て分子は「運動」をしています。その「運動」を1分子レベルで高速高精度測定しているのは世の中で私達だけです。数Å程度の微細な運動を計測するために、新しい計測法や概念を提案しています。それが今、X線天文学や動物学などで使える動画解析法へと拡大しようとしています。想像を遙かに超えた異分野融合にチャレンジしましょう!

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